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君の名は。 Another Side:Earthbound

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君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

最近、積読していた本を消化しています。活字を読む楽しさに久々に浸かっています。
君の名は。のAnother Sideを読みました。
おっぱいを揉むところから始まる変態の小説かと最初は思いましたが、意外にも面白かったです。(というよりはアナザーストーリーと言っておきながら、どうせ映画の焼き直しみたいな小説なのでは?という疑問をもっていたのはナイショ)
はじめは三葉と瀧くんのお話だったのですが、徐々に勅使河原くん・四葉ちゃん・三葉の両親とお話は広がり、とくに三葉の両親のお話が非常によく、映画ではあまり語られなかった二葉さんと町長のお話を知ることができ、映画に加えて物語により深みを得ることができました。
と言った具合で、映画に加えて更に詳しい心理描写であったり、周囲の人達の心情や特色がオムニバスで形式で語られながらも、ストーリーがあり、非常に読み応えがありました。また、映画終盤の糸守での避難での辻褄に疑問を感じていた人は必読ですね。
あと、ちょっと疑問に思ったのは、瀧くんってこんなざっくばらんな性格なの???ってところは少し腑に落ちませんでしたが、これはアナザーストーリーということで納得しました。小説中での三葉の中に入る瀧くんの行動が映画と少し乖離している気がしてなりませんでした笑 三葉ちゃんも映画よりも自分を押し殺して、すこし寡黙に描かれていました。

といった感じで、映画を補完しつつもアナザーストーリーで楽しむには良い読み物でした。