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TerraMaster D5-300C レビュー5 D5-300C・F4-220から見るTerraMasterの開発

TerraMaster D5-300C レビュー 5ベイ搭載 RAID0・1対応 多機能外付けHDDケース

ccwo.hatenablog.jp

レビュー第五弾 D5-300C・F4-220から見るTerraMasterの開発

第五弾は少し趣を変えて、TerraMasterの開発の裏側を少し想像してみました。
まずはこちらの写真を見てください。

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左側がD5-300C 右側F4-220です。

見た目が

ほぼ同じ

です。

そこで、各部の詳細を少し見ていきます。



目次


ACアダプター


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ACアダプターは、汎用のものを使っているみたいですね。
手前の少し小さい方がF4-220で12V 7.5A
奥の少し大きいほうがD5-300Cで12V 7A
NASのほうがやや商品電力は高めに想定されているのか、やや許容電力は大きめです。


前面左側のパネル


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同じ素材の板ですが、微妙にデザインが異なっています。
左側がF4-220でHDD1-4・LAN1・POWERのLEDランプ
右側がD5-300CでHDD1-5とPOWERのLEDランプ
そしてこの板は取り外しが可能な構造になっていると想像することができます。そのため、パネルに関してだけ言えば、パネルの取り替えで機種の違いは吸収できると思います。


背面右側


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こちらは孔のくり抜きパターンが異なっています。
左側がF4-220でUSB2本・LAN1つ・パワーコネクタ
右側がD5-300CでUSB Type-C1本・モード用つまみ・リセットボタン・パワーコネクタ
となっています。
こちらもケース追加工でのくり抜き加工のパターンを変更することで機種の違いを吸収していることが見てとれます。文字に関しても印刷のような感じがするのであとから載せているのだと考えられます。またF4-220の上位機種の中にはLANポートを2本持っているものがあります。F4-220はこれらと同じ切り抜きを行い、両方かどちらかを使うかで機種の違いに対応していることがわかります。


前面


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前面のパネルはもうそっくりですね。使われているHDDストレージ用のベイは全く同じものが使われています。そのため、HDDの数に応じてくり抜く孔の大きさを変えているのでしょうね。


TerraMasterの開発

TerraMasterの商品では

大きいサイズ小さいサイズ
の二種類を主に展開しています。そして、基本的にはこの2種類の筐体しか使っていないのではないかと考えられます。一般的に、こういったアルミのケースは非常に高い専用の金型を用いて作成されます。そのため、なるべく機種が増えても金型の数は増やしたくないという気持ちが働きます。TerraMasterはこのジレンマに対して、徹底したモジュール開発でこれを乗り越えているのだと思います。
以下のようなモジュール開発の点が挙げられます。

  • 変更点やバリエーションがある点は別部品とする
  • 部品の共通化
  • デザインの共通化
  • 汎用部品の利用
  • 変更点やバリエーションのために追加工の余地を残す

こういったことをすることによってなるべく同じ設計や開発資源を活かしたまま多くのラインナップを展開することができ、横展開が効きます。また、ブランドデザインといった統一性も測っていくことができます。これは企業側としては非常にメリットが多い開発の手法であります。
しかし、これを行うためには徹底した市場の調査と厳密なロードマップの作成を行い、モジュール開発の理解をエンジニア・マーケティング・営業チーム全員に浸透させる必要があります。そしてこれらを全員で推進していく仕組みづくりをしていかなければなりません。TerraMasterの製品を見ていると非常に素晴らしい統一感と洗練されたモジュール構成を見ることができます。こういった開発をしていくことができる開発チームを持っているのがTerraMasterなのだなと考えられます。そのため、今後の商品にも期待していくことができるのではないかと思っています。

少し褒めすぎてしまったかな。